今回は、ボーナストリガー(BT機)について紹介します。
BT機とは、従来のAタイプ・RT機・AT機・ART機といった機種タイプに新たに加わる、新しいシステムとなっています。
⭐️本記事の内容はYouTubeでも解説しています⭐️
ボーナストリガーの位置付け
これまで、Aタイプはシンプルなゲーム性でライトプレイヤーや初心者向けの台として人気がありました。
一方、AT機は複雑な仕組みと比較的高額な投資が必要なヘビープレイヤー向けの台でした。
今回のボーナストリガー機(BT機)は、その中間に位置する新しいタイプの台になります。
BT機は、ボーナスの連続で大量の出玉を獲得できる機種です。
Aタイプは5号機時代にはある程度枚数を獲得できましたが、6号機に移行してからはボーナスの払い出し枚数が制限され、不遇な時代が続いていました。
しかし、このBT機の登場で、5号機と同等、もしくはそれ以上の出玉獲得が期待できるようになります。
今回の情報は、スロタイガーさんの有料メンバーシップ内で、とある開発者の方から聞いた話を元にしています。スロタイガーさんからも今回の内容を動画で取り上げる許可をいただいたので、その情報も参考にしながらお伝えしていきます。
ボーナストリガーとは?
ボーナストリガーとは一言でいうと「掛け枚数を自分で選べないノーマルタイプ」のことを指します。
掛け枚数が固定されることで、高確率区間、いわゆる確率変動を実現する機械です。
ボーナストリガー本来の名称は「規定数固定機能」といいます。「規定数」とは1ゲームまわすのに使用するメダルの枚数のことで、いわゆる3枚掛け・2枚掛けなどのことを指します。
これだけでは何のことやら分からないと思うので、詳細を詳しく解説していきます。
ボーナストリガー導入の背景
以下の警察庁からの通知文に「ボーナストリガーを使える」ということが明示されています。
なぜ使えるようになるかというと「遊技機規則の解釈基準」が改正されたためです。
解釈基準とは何かと言うと、法律や規則の曖昧である部分を具体的に示すためのものです。
遊技機に関する法律では、「風営法」の下位に「遊技機規則」があり、これがいわゆる6号機の規則です。
この規則は、遊技機の構造や性能、技術上の規格を定めたもので、その下に「解釈基準」があります。
今回改正されたのが、この解釈基準です。
さらにその下位には「内規」というものが存在します。
内規とはメーカー団体による自主規制で、規則よりも具体的で、コンプライアンスや倫理的な面を考慮して定められています。
ここ数年でAT機が緩和されているのは、この内規の改正によるものです。例えば有利区間が無制限になったり、貫通スペックが実現されたりしました。
しかし、ノーマルタイプは規則に縛られており、特に300枚の上限や出玉試験等の厳しい制約がありました。
規則や解釈基準は警察が関わるため、改正が難しいのです。
今回、規則自体は変わっていませんが、解釈基準が改正されたことで、ボーナストリガーが導入可能となりました。
改正内容は、ボーナス終了後に掛け枚数が固定される、つまりプレイヤーが自分で枚数を選べなくなるというものです。
RT機やAT機にはこの機能は搭載できませんが、ノーマルタイプには搭載できるようになりました。
ボーナストリガーでできること
ボーナストリガーの仕組み
ボーナストリガーの仕組みをジャグラーを例として説明します。
まず、現行ジャグラーシリーズ、例えばマイジャグラーⅤやミスタージャグラーなどについてですが、実はこれらもすでに確変機なのです。
皆さんはジャグラーを通常時では3枚掛けで遊んでいますが、2枚掛けや1枚掛けでもプレイできるのに、なぜ3枚掛けで遊ぶのかを考えてみてください。
それは、2枚掛けや1枚掛けだと「ペカリにくい」からですよね。
つまり、掛け枚数によってボーナス確率が変わる確率変動が起こっているわけです。
ここで皆さんに質問です。
もし3枚掛けよりも2枚掛けの方がペカりやすいとしたら、どうしますか?
答えは簡単です。
3枚掛けで遊戯する人はいなくなり、全員が2枚掛けで遊び続けるでしょう。
掛け枚数を自分で選べるなら当たり前です。
では、掛け枚数が状況によって意図的に2枚or3枚に固定されたらどうでしょう?
MAXBETボタンを押すことで勝手に3枚掛けになる場合もあれば、勝手に2枚掛けになる場合もあるというイメージです。
当たりやすいゾーンと当たりにくいゾーンを作ることができますね。
強制的に通常時は当たりにくい3枚掛けとなり、そこでボーナスを引くと自動的に2枚掛けになって次のボーナスが当たりやすくなる。
これがボーナストリガーの仕組みです。
ボーナス発動後に掛け枚数が強制的に変更され、高確率区間が始まる。
このシステムにより、従来のノーマルタイプとは異なる新しいゲーム性が生まれます。
Aタイプで確変が起こる条件
Aタイプ(ジャグラー)の確率変動条件について、開発者の方と対談した内容について少しお話しします。
詳しく知りたい方は以下の動画を参照ください。
このとき「引数(ひきすう)」という話が出てきました。
「引数」とは何か。
これはジャグラーや他のパチスロ機にも共通する概念ですが、抽選には65536という数のフラグが存在します。
このうち数百個がボーナス、数千個がブドウといったように、フラグが割り当てられています。
「引数」とは、この65536のフラグの内訳を指します。
そして、フラグの内訳が変わるケースが3つあります。
- 掛け枚数
- 設定
- 内部状態
1つ目は「掛け枚数」です。1枚掛けと3枚掛けではボーナス確率が違うのはご存知ですよね。
2つ目は「設定」です。同じ3枚掛けでも、設定1と設定6ではボーナス確率が変わります。
3つ目は「内部状態」です。ジャグラーではペカッている時、ペカッていない時、ボーナス中などでフラグの確率が変わるということです。ペカッている時はボーナスが揃いやすくなりますよね。
今回のボーナストリガーでは、この3つのうち「掛け枚数」に注目しています。
例えば、ジャグラーで普段2枚掛けを使うことはほとんどなく、最後に2枚余った時の消化時か、ガックンチェックの際に使うくらいですよね。
この2枚掛けをうまく活用することでボーナストリガーが実現したのです。
ボーナストリガーのゲームフロー
ボーナストリガーでは、3枚掛けを通常状態、2枚掛けをボーナス高確率状態として使うことで、意図的に連チャンや大量出玉を生み出すことができます。
具体例を一つ挙げます。
例えば、上図のように、3枚掛け時のビッグボーナス確率が1/300、レギュラーが1/600だったとします。
そして、2枚掛け時の高確率状態では、ビッグが1/30、レギュラーが1/60と、確率が10倍に上がるようフラグを構成します。
3枚掛けで遊んでいる時にビッグを引くと、次は2枚掛けの高確率状態に移行します。
この2枚掛けの高確率状態でビッグを引き続ける限り、ボーナス高確率状態が続くため、非常に強力な連チャン性能を持つことができるのです。
あくまで準Aタイプの扱いなので天井はありませんが、ゲーム性としては沖ドキやチバリヨに近い仕様ですね。
もし途中でレギュラーを引いた場合は、通常状態(3枚掛け)に戻ります。
この仕組みにより、一撃で大量出玉を得られる可能性が広がります。
ここで紹介したのはあくまで一例であり、通常時確率、高確時確率、ボーナストリガー発動条件・終了条件などは機種によって変わってきます。
それではボーナストリガーでどのような仕様が搭載されるのか考察をしてみます。
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ボーナストリガーの具体的な仕様(考察)
機械割(出玉率)・コイン単価
機械割は機種の出玉性能、コイン単価は、機種の「荒さ」を示す指標ですが、基本的には現行のノーマルタイプと同等になる可能性が高いです。
むしろ、コイン単価は甘めに設定される可能性が予想されています。
現行のノーマル機からさらに機械割を上げようとすると、出玉試験の通過率が下がるため、何らかの対策が必要になります(たとえば、設定を6段階から4段階に減らすといった対策が考えられます)。
通常時(3枚掛け)の機械割
現行ノーマルタイプの最低の機械割はジャグラーで約97%です。
しかし、BT機の通常時においてはこの数値が下がる可能性があります。
理由は、高確状態が存在するためです。
高確状態では機械割が極端に高くなるため、通常状態の機械割がその分引き下げられるのです。
結果的に、通常時は95%や96%に設定されることもあり得ます。
この通常状態と高確状態を合算して、最終的に現行機と同等の機械割になるのではないかと予測しています。
BT機を通常時だけ打ってボナ後即ヤメする行為は、AT機を天井手前でヤメるのと同様に機械割を下げる行為です。
おそらく高確突入時(BT発動時)は液晶等に何らかの示唆がされるはずですが、導入初期はハイエナの対象になる可能性は高いです。
BT中の台は絶対に捨てないように、また、捨ててあれば拾うようにしましょう。
BT当選時の獲得期待枚数
これは5号機時代のノーマル機のビッグ枚数プラスα程度になるのではないかと考えています。
BTのループ性能によって、一撃1000枚といった大きな出玉が得られる可能性も十分にありますが、あくまで獲得期待枚数の観点で見ると、やや低めに設定されるかもしれません。
BTのループ率を上げれば、1回あたりのボーナス枚数は減少します。
たとえば、ビッグボーナスの獲得枚数が100枚程度に落ちることも考えられますが、その分ループ性能が強化され、連チャンの楽しさが増す仕組みになるでしょう。
ボーナス内部中の抽選
ノーマルタイプと同様に別の抽選(引数)で決定されます。
ボーナストリガー自体は3枚掛けと2枚掛けを固定する仕組みなので、内部状態や設定のフラグ構成にはもちろん影響しません。
また、ノーマルタイプの多くの機種では1 枚掛けでボーナスを揃えることが可能ですが、BT機では1枚掛けができなくなります。
掛け枚数が固定されるので当然ですね。
リセット時の挙動
リセット時に高確状態からスタートすることができるのか?という点については、おそらく現状ではリセット時は通常状態から始まる可能性が高いと予想されています。
ボーナス消化スピード
BTがループすることで、一撃で得られる出玉の性能が向上しますが、出玉試験対策上、その分ボーナスの消化スピードが遅くなる可能性が高いと予想されます。
これにより、ゲーム展開がゆったりしたものになるかもしれません。
ボーナス初当たり確率
現行のノーマル機と同等程度になる可能性が高いです。
しかし、BTループによって期待枚数を増やすとなると、5号機並みの獲得枚数にするために、ボーナスの初当たり確率は少し重くなる可能性があります。
おそらく初当たりが現行ノーマル機よりも軽くなることはないでしょう。
BTループ中のボーナス確率
2枚掛けの高確率状態のボーナス確率についてですが、この確率は実際にはさまざまな設定が可能です。
たとえば、最大限ボーナス確率を高めた場合、1ゲーム連のような形で、ボーナス確率を1/2に設定することもできます。
ただし、1/1にすることはできません。これは、規則でリプレイ確率が7.3分の1以下にしなければならないと決まっているためです。
ボーナストリガーの申請時期
BT機の申請は遅くとも2024年11月あたりには開始されると予想されています。
まとめ
以上、さまざまなポイントを話してきましたが、BT機の正式な申請が開始されるまでにはまだ時間がかかります。
そのため、メーカー団体の内規がどうなるか次第で、最終的なスペックが変わる可能性は大いにありえます。
しかし、少なくとも現在のスマスロの上位ATのように、最大期待枚数が5000枚、または3000枚といった激荒台にはならないのではないかと思います。
続報が発表され次第、解説したいと思います!
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