今回はジャグラーの抽選方法である「完全確率」について解説します。
ジャグラーってデータカウンターで過去の当たりの履歴データ見れるじゃないですか。
皆さんはどこまで見てますか?
10回前とか20回前の履歴まで、ボタンをポチポチ押して打とうかどうか悩んでる人をよく見かけますが、実はそういう人は完全確率を全く理解できてません。
本記事を読めば完全確率であるジャグラーの戦い方、データカウンターの見るべき場所、見なくていい場所が分かるようになります!
⭐️本記事の内容はYouTubeでも解説しています⭐️
完全確率とは
どちらの台が有利?
ここに2つの台の履歴データがあります。
この情報で打つ台を決める時、どちらを打つのが正解でしょうか?
- Aの台:3回前からジャグ連が続いてて、現在35回転でやめられている。
- Bの台:約1000回転以上BIGがなく、REGばかりハマりながら引いている。現在260回転でやめられている。
なお、大事な条件があり、これらの台はBIG回数、REG回数、総回転数、合算確率は同じです。
Bの方がそろそろBIGが当たる気がしていいなと思う人もいるでしょうし、 逆にAの方が爆発力があるしジャグ連中なのでまたすぐ当たりそうに感じる人もいるでしょう。
しかし、そうやって想像を巡らせながら大当たり履歴を見ても1mmも意味がありません。
結論としては、どちらの台も期待値は同じなのです。
過去の履歴の回転数や現在の回転数を見ても全く意味がなく、メンタルを乱されるくらいなら見ない方がいいです。
完全確率の定義
では、なぜどちらを打っても同じなのか?
理由はジャグラーの抽選方法が完全確率だからです。
完全確率とはボーナス確率や小役確率が毎ゲーム同じで変わらない現象のことです。
- ジャグ連中のボーナス後1回転目
- 1000ゲームハマった後の1001回転目
これらは全く同じ確率で抽選されています。
次の1ゲームの試行は過去の履歴に一切影響されず、確率は常に同じということです。
「完全確率」という単語はパチスロ業界における造語であり、毎回独立した抽選を行うという意味で数学的に「独立事象」といいます。なお、過去の結果により現在の確率が変わることを数学的に「従属事象」と言います。
ジャグラーは遊技機規則※上、3枚掛けの通常時において、確率変動は搭載できません。
※遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則
身近にある代表的な完全確率の例として「コイントス」があります。
たとえ10連続で表が出たとしても、次に表が出る確率というのはいつでも50%で、その確率が変わったりはしませんよね。
ジャグラーのボーナス確率や小役確率もこれと同じ原理です。
つまり、完全確率であれば過去の履歴を見ても全く意味がないことになります。
何回前に何回転でボーナスが当たってるかっていうのはもちろん、現在何回転回ってるかも、スランプグラフすらも全く見る意味がありません。(※ブドウ確率を逆算をする場合は除く)
おそらくジャグラーが完全確率だと理解している人でも、全く過去の履歴を気にせずに座ってる人は少ないと思います。
これはどこかで完全確率を信じきれておらずオカルト脳が混ざっているということです。
確率の収束
「そうは言っても確率は収束するでしょ?」
「波が下がりすぎてると収束してこれから上昇するのでは?」
といった質問をよくいただきます。
具体的な例で言うと…
「500回転ハマってて確率が下振れしてるので次はさすがに100回転以内に当たるでしょ!」
とか、 そういう疑問ですね。
この質問に対する回答はこちらです。
確率の収束はあります。
しかし確率変動はありません。
そして差枚数は収束しません。
この確率収束の話は長くなるので詳しく知りたい方はこちらのメンバーシップ動画をご覧ください。
ジャグラーで稼ぎ続けるための攻略法をYouTubeメンバーシップで配信中です!
ただこれだけは言えます。
もしハマり台の収束狙いで勝ってるんだったら、 全員勝ててるんですよ。
収束で確率が変わるという理論なら設定関係なくハマってる台をただ打つだけで勝てるということになっちゃいます。
あなたはその収束の考え方で現状「トータルで勝ってますか?」っていう話なんですよね。
おそらく勝ててないのではと思います。
なぜならそれはジャグラーは完全確率だからであり、収束狙いで長期的に勝てる確率っていうのはほぼゼロです。
たまたま短期的にこの1週間収束だけ考えて打ってたら勝てました!
とかはもちろんあります。
ただし、1年、2年という長いスパンでやっていくと収束論者が勝てる確率っていうのはほぼゼロです。
データカウンターで見るべき数値
履歴は見る必要ないなら何を見たらいいのか?
正解は以下の3つです。
- 合算確率(BIG確率)
- REG確率
- 総回転数
ジャグラーは高設定を長く打ち続けることでしか稼ぐことはできません。
つまり高設定の可能性が高い台を予想して台を選ぶ必要があります。
そして夕方から後ヅモを狙う場合、設定推測要素は原則、上記3つだけです。
合算確率とREG確率
こちらはマイジャグラーⅤのボーナス確率です。
設定 | BIG | REG | 合算 |
---|---|---|---|
1 | 1/273.07 | 1/409.60 | 1/163.84 |
2 | 1/270.81 | 1/385.51 | 1/159.07 |
3 | 1/266.41 | 1/336.08 | 1/148.61 |
4 | 1/254.02 | 1/289.98 | 1/135.40 |
5 | 1/240.06 | 1/268.59 | 1/126.76 |
6 | 1/229.15 | 1/229.15 | 1/114.57 |
設定1から設定6までで合算確率とREG確率には大きな違いがあることが分かります。
ボーナスを多く引いているほど高設定の可能性が高まるというわけです。
BIG確率にも設定差がありますが、合算確率に含まれているため省略しています。
BIG確率とREG確率で見てもいいのですが、「トータルで判断できる合算確率」と「最も設定差があるREG確率」を合わせて見た方が台選びでは効率的です。
総回転数
総回転数は設定推測の信頼度を表すもので、総回転数が多ければ多いほど信頼度は上がってきます。
例えば総回転数が1000回転で合算1/170でも、まだ6の可能性は残されています。
一方、8000回転で1/170だと、ほぼ6の可能性は否定されてしまいます。
※BIG:REGはともに1:1としています。
このように総回転数が多いほど、同じ合算確率でも設定推測の信頼度が上昇します。
なお、ブドウ逆算を行う場合に限り、現在差枚数を確認するのは理にかなっているためOKです。
ジャグラーの確率分布
ジャグラーの確率分布についてマイジャグラーⅤの設定6で考えていきましょう。
完全確率では毎ゲームボーナスが当たるか外れるかの抽選をしています。
つまりは1回転ごとに合算確率の1/114.57を引けば当たり、一方、残りの113.57/114.57を引けば外れてしまいます。
ただそれだけの単純なゲームです。
このように当たりか外れかをひたすら繰り返すゲームは、十分な回転数が確保された時、正規分布という関数で表すことができます。
これはマイジャグラーⅤの設定6を、 5000回転回したときの正規分布です。
このグラフの見方ですが、横軸が5000回転時の合算確率、縦軸がそうなる頻度を示してます。
1/114.6が設定6の合算確率で、このラインを中心に、 両側はだんだん頻度が低くなっていってます。
理論値から離れるほど、その現象は起こりにくくなるということです。当然ですね。
そして、このグラフの面積を合計すると100%と覚えておいてください。
次に、左の1/88.4っていう値があるんですけど、この値を超えてくる確率っていうのをこの正規分布のグラフを用いると知ることができます。
細かい計算は省略しますが、5000回転で1/88.4を超える確率は約2%しかありません。
5000回転で1/88.4の台は設定1の可能性はほぼ0になります。6でも2%しか起こり得ないですからね。
なので設定を使ってる店でこういう台がもし落ちてたら絶対に打つべきです。
逆に右の1/162.6を下回る確率も同じように約2%で、このような台はほぼ6はないと予測できるわけです。98%ありえないわけですから。
完全確率を前提とした場合このような考察が可能となり、世に出回っているジャグラーの設定推測ツールはすべてこの理論により開発されています。
まとめ
今回はジャグラーが完全確率であることについて解説しました。
もう明日からはデータランプの履歴をポチポチと確認する必要はないですね。
ジャグラーが完全確率であるという根拠については賛否両論あると思いますが、実機データ4000万ゲームで検証した結果を以下のYouTubeメンバーシップ動画で解説しています。
気になる方は是非メンバーシップにご加入くださいませ。
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