前回の記事で機械割の意味と計算方法を解説しました。
今回はその応用として機械割を期待時給に換算する方法について解説していきます。
機械割を時給に換算
突然ですが、皆さんが仕事を選ぶとき、何を基準にしていますか?
多くの方は「報酬」を重視すると思いますが、実はこれだけでは不十分です。
同じ5万円の報酬でも、1時間で稼げる仕事と丸1日かかる仕事では、どちらが良いかは明らかですよね。
つまり、重要なのは時間単価である「時給」なのです。
パチスロも同じで、どの台を打つ場合でも、投資をする前に「この台で時給がいくらか」を把握してから打つようにしましょう。
ではどのようにして時給を求めればよいかという話になりますが、
パチスロでは、機械割から時給を求めることができます。
マイジャグラーⅤの期待時給
こちらはマイジャグラーⅤの機械割と、機械割を期待時給に換算した表になります。
設定 | 公表値 | チェリー狙い時 | 完全技術介入時 |
---|---|---|---|
1 | 97.00% | 97.79% | 98.57% |
2 | 98.00% | 98.83% | 99.61% |
3 | 99.90% | 100.92% | 101.70% |
4 | 102.80% | 104.19% | 104.98% |
5 | 105.30% | 107.24% | 108.02% |
6 | 109.40% | 111.63% | 112.41% |
設定 | 公表値 | チェリー狙い時 | 完全技術介入時 |
---|---|---|---|
1 | -1,440円 | -1,061円 | -686円 |
2 | -960円 | -562円 | -187円 |
3 | -48円 | 442円 | 816円 |
4 | 1,344円 | 2,011円 | 2,390円 |
5 | 2,544円 | 3,475円 | 3,850円 |
6 | 4,512円 | 5,582円 | 5,957円 |
表の詳細は機種ページを参照ください。
これを見ると、どの打ち方でどの設定なら打っていいかが一目瞭然です。
パチスロを仕事として考えるなら少なくとも時給1,000円以上は稼がないと成立しないでしょう。
そのため、マイジャグを打つなら、設定4以上が必要だということが分かります。
もちろん、常に設定4以上を打てるわけではなく、設定1を打ってしまうこともありますし、設定6を打てることもあります。
大切なのは、平均して設定4程度を打てる状況でないと、稼ぐのは難しいということです。
期待時給とは時給の期待値のことです。
マイジャグの設定4を打った時、1時間で5000円勝つこともあれば、3000円負けることもあります。
こういった様々な可能性を平均したときの時給が上表に書いてある数字であり、これを期待時給といいます。
考え方は機械割の記事で説明した期待値の話と同じです。
期待時給の計算方法
では先ほどの期待時給はどのように計算しているかを解説します。
1時間で約800ゲーム回すと仮定したとき、これに1回転あたりの3枚をかけます。
800ゲーム×3枚=2400枚
すると、2400枚が投資枚数となります。
次に、総回収枚数を算出します。
回収枚数は投資枚数に機械割をかけた数値です。
今回は設定4でチェリー狙いとすると、機械割104.19%(1.0419)をかけます。
2400枚に104.19%(1.0419)をかけると、約2500枚となります。
2400枚×104.19%(1.0419)=約2500枚
そこから2400枚を引くと、獲得枚数は100枚になります。
これを金額に換算すると、期待時給は約2,000円となります。
これがマイジャグラーⅤの設定4のチェリー狙い時の時給となります。
この計算方法が理解できないという方は機械割の記事をご覧ください。
いかがでしょうか?機械割が少し身近に感じられるようになったでしょうか?
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機械割-期待時給換算表
こちらは機械割に応じた期待時給の換算表です。(1時間あたり800回転と仮定)
機械割を1%刻みで94%から120%まで表示しており、それぞれの期待時給がどうなるかを示しています。
機械割 | 期待時給 |
---|---|
94% | -2,880円 |
95% | -2,400円 |
96% | -1,920円 |
97% | -1,440円 |
98% | -960円 |
99% | -480円 |
100% | 0円 |
101% | 480円 |
102% | 960円 |
103% | 1,440円 |
104% | 1,920円 |
105% | 2,400円 |
106% | 2,880円 |
107% | 3,360円 |
108% | 3,840円 |
109% | 4,320円 |
110% | 4,800円 |
111% | 5,280円 |
112% | 5,760円 |
113% | 6,240円 |
114% | 6,720円 |
115% | 7,200円 |
116% | 7,680円 |
117% | 8,160円 |
118% | 8,640円 |
119% | 9,120円 |
120% | 9,600円 |
ご覧いただくとわかるように、機械割が100%の場合、投資枚数と回収枚数が同じなので、期待時給は0円です。
97%では約-1,440円、112%では約5,760円が得られ、ジャグラーの期待時給は概ねこの範囲となります。
中でも102%から107%くらいの数値はよく使うので、102%を約1000円と覚えて、そこから1%上昇するごとに500円刻みで上昇していくと理解しておきましょう。
なお、この表はAタイプ限定のデータです。
Aタイプとは、ジャグラーなど天井やゾーンが存在しない機種のことです。
したがって、何ゲームから打ち始めても期待値は変わりません。
一方で、ATタイプやARTタイプのスロットでは、天井が近づくにつれて期待値が上がるため、期待時給の変動があります。
実際のホールでの期待時給
基本的にホールでジャグラーを打つ際、設定が確定している状況はありません。
ジャグラーには設定確定演出がないため、設定を推測しながら打つことになります。
そのため、先ほどの表をそのまま使うことはできません。
一つ簡単な例で説明します。
とあるホールでマイジャグの設定6と設定1の2種類しか設置されていないと仮定します。
このホールでは設定6と設定1が半々で設置されており、あなたがそのホールで合算確率が1/116の台を見つけました。
総回転数は8,000回転で、ビッグとレギュラーの比率は1:1です。
あなたはこの台を設定6の可能性が90%、設定1の可能性が10%と推測しました。
このとき、期待時給はいくらになるでしょうか?
※チェリー狙いで打つとする
答えは、設定1の時給が-1,061円、設定6の時給が5,582円なので、これらにそれぞれの確率を掛け合わせます。
-1,061円×0.1 + 5,582円×0.9 = 約4,920円
これが、この台を打ったときの期待時給になります。
よく、設定を確定できないジャグラーは打てないという人がいますが、このように計算すると、設定を確定できないジャグラーでも、大きな期待値があることが判断できます。
もちろん設定1を拾う可能性もあるのですが、それを恐れていては期待値稼働はできません。
このように、設定推測をすることで、その台の時給を見積もり、打つ価値があるかどうか判断できるようになります。
実際は設定推測ツールによる設定推測結果から6種類の設定の可能性がそれぞれ出てくるので、そこから期待値を算出します。
まとめ
今回は機械割の応用として、機械割を期待時給に換算する方法を解説しました。
機械割-期待時給換算表を見れば、機械割がよく分からないという人でも感覚的に理解できると思います。
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